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kirakira
14:19:49
『ノストラダムス秘録』を読了。

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アメリカの作家11人による、ノストラダムスの予言を題材にしたアンソロジー。もちろん1999年に刊行。
あくまで予言の内容をもとにした創作なので、作中にノストラダムスの名前と予言が登場する作品は11篇のうち2作のみ。
最初の3作が立て続けにSFなのでノストラダムスSFアンソロジーかと思ったが、4作目からいろんなジャンルの話になって安心。
印象に残ったものの簡易感想を。

「STOP-NOS」
規模を大きくしたMMRキバヤシみたいな感じで、な、なんだってー!的な展開にわくわくした。
予言の実現を阻止することはできないが影響をコントロールすることはできる、を活かす手段に感心。
「禁じられた艦隊の最期」
狂った船長をどうにかする話かと思わせておいて、絶望を感じる怪奇小説な結末は見事。
グラブルやってるせいか、最後のあれは気高き海神ポセイドンの絵面で脳内イメージされてしまうw
「エジプトのバックアイ・ジム」
新約聖書のとある人物が主役なのだが、若干マイナーどころのあれをチョイスするところが面白いと思った。
ラスト前で主役が語るイエス再来の解釈にも感じ入るものがある。
「暗黒の炎」
この話だけ大瀧啓祐訳なんだよなあ→序盤からバリバリの怪奇小説展開→なんかめっちゃクトゥルーっぽいんですけど……→やっぱりクトゥルーじゃねえか!
というお話。投げっぱなしの尻切れトンボはどうかと思った。
「通りで子どもが遊ぶとき」
超有名な「1999年7の月~」の予言を題材にした話だが、全部を活かしきれてない感じなのが残念。
雰囲気はいいんだけど、期待外れ。
「黙示録の四行詩」
コンピュータが黙示録脳になるあたりはアシモフやクラークを連想させるSF。
予言に対する皮肉と警告の解釈をトリの話に持ってくるのがニクい。
kirakira
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20:54:12
文学フリマで頒布された渦巻栗さんの『万象奇譚集』+おまけ2冊と、花笠海月さんの突発クッキーアンソロ『クッキーについてはすべて理解した』を読了。

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渦巻栗さんの本はアルジャナン・ブラックウッドの未邦訳作品の翻訳本です。本邦初訳のブラックウッド作品が読めるのはありがたく嬉しい限り。

「いにしえの光」
土地調査員が奇怪な雑木林に閉じ込められて翻弄される話。登りかけた小さな門が動いて林の中へ放り込む箇所は絵面を想像すると喜劇的。林が動いて脱出を塞いだり、文字遊びのオチなどユーモアもある。
「サイモン・パーナキュートの奇行」
もと政治経済学の教授がふとした衝動から籠の中の鳥に心を奪われ、鳥を買って逃がしてやった。それを見ていた警官らしき男が教授のもとを訪れ、自然神秘の素敵な夜が始まる。普段は現実主義に閉じ込められている精神=魂の拡張と解放による自由、世界を飛翔するめくるめく体験。ブラックウッドの願望の一面を形にしたような話。読後感も非常によく、収録作の中ではいちばんお気に入りです。
「五月祭前夜」
魔術や魂を語る友人の民俗学者を論理でコテンパンにしてやろうとする物質主義の医者が、五月祭の前夜に丘陵で四大の精たちによる魔術的神秘的な体験をする話。前述の教授といい、『ケンタウロス』のシュタール博士もそうだが、現実主義の学者にも自然神秘の資質はあることが示唆されている。
「想像力」
『ケンタウロス』の一滴を調味料にした感じの掌編。なにしろ序盤で語られる概念はまさしく『ケンタウロス』のものであり、後半に出てくる浮浪者は『ケンタウロス』のラストで主人公を〈原初世界〉へ誘う浮浪者を意識させる。ユーモアのあるオチはご愛敬。
「海憑き」
これはどちらかというと怪奇小説的な味わいの話。海神を崇拝する船長が嬉々としてそれに連れていかれるのはクトゥルー神話的なものを感じてしまう。

ブラックウッドの自然神秘ものには、精神・魂の拡張と解放が強調される話が見受けられる。『ケンタウロス』がその頂点として、「秘法伝授」「エジプトの奥底へ」や、この本の収録作では「サイモン・パーナキュートの奇行」が顕著だ。また、これらにはその拡張を促す『大きな』人物が登場する。『ケンタウロス』のロシア人、「秘法伝授」のアーサーと曽祖父、「エジプトの奥底へ」のモールソン、「サイモン・パーナキュートの奇行」は〈世界警官〉の男といったふうに。
私はブラックウッドの自然神秘思想が形をとったそういう作品が大好きだ。


突発クッキーアンソロは「15時過ぎの憂鬱」と「ハゥ・トゥ・ゲット」がよかった。
kirakira
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22:36:59
ロバート・A・ハインライン『天翔る少女』を読了。

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宇宙船の船長を夢見る多感な少女。冷静で捻くれた天才児の弟。元革命者の上院議員である大叔父。乗船時に弟が何かを隠して……? 大叔父の目的も何かある……?
ライトノベル風味なキャラクターとストーリーっぽいジュヴナイル! 
と読み始めてワクワクしたのに、展開がやたら遅いし、主人公がことごとくガッカリな目にあって読んでるこっちもガッカリが続くし、後半やっと物語が動き出して面白くなるかと思ったら、えっそれで終わり、そこで終わり、そんな終わりなの??
もうね、何この展開と結末。
巻末解説で裏事情が語られていて納得。作者の暴走と物語の完成度の低さがぶちまけられていて溜飲が下がりました。
確かにこれは「ひどいよハインライン」としか言いようがない……。主人公の少女に対する作中の仕打ちもあれなんだけど、個人的にはストーリーのバランスの悪さがね……いろいろ中途半端で残念。

ひとつ記憶に残ったのは、主人公の母ならカラテで窮地を脱することができたにちがいないとかいう箇所。イヤーッ!
まあ弟が悪人の首をねじ折って殺害してるし、やはりカラテは強い。
kirakira
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2019
05/06
00:26:40
P・K・ディック&ロジャー・ゼラズニイ『怒りの神』を読了。

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うーん、なんとも感想の難しい作品です。とりあえず表紙イラストは内容と全く関係ありません。

第三次大戦で一人の技術長官が通称〈怒りの神〉と呼ばれる大量破壊爆弾を発射し、地球は壊滅状態に。人類の五分の一くらいは全滅し、世界は分断され、北斗の拳に近い(ヒャッハーな連中は出てきませんが)荒廃した世界が舞台。
〈怒りの神〉とそれを発射した長官が神として崇められる新宗教「怒りの神の下僕」が大勢を占めていて、キリスト教は古い宗教として細々と活動している状態。地上に隠れる人としての怒りの神を見つけ出してその姿を壁画に描くよう命じられた手足のない画家が、牛の曳く二輪車に乗って突然変異のミュータントたちが徘徊する地上を巡礼の旅に出る内容。キリスト教の哲学的な描写が多く、一種のグロテスクな世界観も加わって難解で曖昧模糊とした話になっています。最後は結果的に怒りの神の新宗教が自滅の道を開いたっぽいと示唆されていますが、さてはて。
キリスト教の神をアポロの不変さ、怒りの神をディオニュソスの変態さになぞらえているところは成程と思いました。
kirakira
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2019
04/28
12:03:38
ペガーナ・コレクション第1巻『ロマンス ―ダンセイニ卿 未収載短篇集―』を読了。

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『最後の夢の物語』のような作品ぞろい。前半が「五十一話集」風の寓意的な話で、後半は「不死鳥を食べた男」以降のウィットとユーモアに富んだ話。

「永遠の月桂樹」
短い掌編ながら美しく理想郷に満ちたラストが素晴らしい。
「盗まれた力」
文明を発達させる人間に対する山々の会話。愚かな人間に待ち受けるのは自滅という示唆がいい。
「黄昏の囁き」
収録作の中では一番のお気に入り。夜更けに寝室を抜け出て土手のレールに座った少女が森の精霊の声を聞く。機械は森など自然の敵である。いまは機械文明が居座っているが、そんなものは長くは続かない。いずれ都市は滅び、自然が還ってくる。ダンセイニの作品にはこういうやりとりが多く見受けられる。この話に関しては、オチの部分が夜中に外へ出た女の子に対するダンセイニの道徳観をあらわしていてくすりとくる。
「雷光の崖を越えて」
長編『エルフランドの王女』からエルフランドの境界の一光景を切り取ったような話。
「ズボンを穿いた山羊」
アイルランドから魔法や魔女などの迷信を払拭しようと目論む政治家が現実主義者の教師を送り出した。それに対して魔女と呼ばれる女たちが集まって呪文をかけはじめる。その顛末はいくつかの憶測として読者の判断にゆだねられるが、そこで冒頭に出てくる山羊の持つインパクトが非常に印象深い。
「惑星の未来」
村の塔に住み着いた男は未来の霊と交信できるという博士だった。ほぼSFといっていい内容で、オチの会話はアシモフやクラークが書きそうなやりとりである。
kirakira
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20:37:42
オンリーマイフラッグ衣装の橘ありすフィギュアが届きました。
付属の笑顔パーツにつけかえて幸子と一緒に。

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メーカーが違うため身長差がでてしまうのはやむなし。

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あと、残念ながらありすのパンツは見えませんでした。ショートパンツの隙間から見えるんじゃないかとかすかに期待していたのですが、そんな変態仕様の作りこみはなかった。
kirakira
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19:49:51
日本橋のショップで衝動買いしました。

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出来は普通ですが後ろから見るとお尻がいいです。
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プロフィール

皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


「輿水幸子×橘ありす合同誌 カワイイボクのありすさん」メロンブックス様にて販売中。



「ありすと幸子のドリームランド」メロンブックス様にて販売中。



「カワイイボクとファーストキス」とらのあな様にて販売中。



「おぜうの名推論コミックアンソロジー」とらのあな様にて販売中。



「ムングの獣かく語りき」メロンブックス様にて販売中。



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