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kirakira
2019
12/30
20:27:03
もうツイッターで簡易感想をつぶやくのみで、ブログに感想書く余裕もなくなったので、9月以降に読了した本の一覧をのせておきます。

H・P・ラヴクラフト『未知なるカダスを夢に求めて』(新訳クトゥルー神話コレクション4)
クリフォード・D・シマック『大宇宙の守護者』『小鬼の居留地』
光瀬龍『宇宙のツァラトゥストラ』
ジェイムズ・ボーセニュー『キリストのクローン』三部作
ニール・ゲイマン&テリー・プラチェット『グッド・オーメンズ』
アルジャナン・ブラックウッド『深山霊異記』(サークル渦巻栗)
『翻訳編吟5』(サークル翻訳ペンギン)
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kirakira
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23:01:50
友人と一緒に日帰りで名古屋に行ってきました。私自身は初の名古屋。
新幹線で行くお金の余裕はないので18切符で往復3500円。ただし交通時間も往復6時間近くかかります。
関ヶ原駅で止まったとき、ツイッターで人気の石田三成さんを即座に思い浮かべた。

さて、名古屋についてまずは名古屋駅ホームにあるきしめん屋できしめんを食す。
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それからお目当てのデレマスコラボ名古屋スイパラへ。
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ちなみに1階の小イベントスペースで駆け出しアイドルと思われるトリオがライブやってました。デレマスのユニットの初期ライブもこんな感じだよなあと思ったり。

で、スイパラでは注文1品につき10種類の絵柄のコースターのひとつがランダムで渡される。
残念ながら桃華と茜。
仕方ないので店内限定販売のぷちアクリルスタンドを1個買うことに。販売物なのにトレーディング仕様と鬼畜ぶり。
祈りながら開封したけど大原みちるで、さすがに10分の1確率でありすは無理かとしょんぼりしてたら、ここでイベント発生。近くの席にカップル客がいたんですが、女性のほうがやってきて、「私みちるPですけど、みちる以外コンプしてるので、ありすと交換しませんか?」ときました。その瞬間わたしのテンションMAX! 即トレード成立。ありすゲットできたー。
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こんな偶然ってあるものなんですなあ。名古屋旅行のハイライトでした。


そのあとヤマトタケルが草薙の剣を収めたという熱田神宮へ。
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神話の時代の伝説と三種の神器の一つに心ぴょんぴょんさせながらお参りしました。


最後は矢部トンのみそカツ……は行列ができていたので、近くのみそカツ双葉でみそカツ定食を。
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実に充実した1日でした。
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23:16:12
アルジャナン・ブラックウッド『木の葉を奏でる男』を読了。

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「柳」「ウェンディゴ」「微睡みの街(いにしえの魔術)」は既読なのでスルー。「雪のきらめき」「死人の森」も既読だったけど気づかずに読んだ。というわけで、未読の未邦訳作品のみ感想を。

「転生の池」
転生と異教の生贄の儀式を扱った作品で、ブラックウッドなのだけれどマッケン的な雰囲気を濃く感じる話だった。褐色の若い娘や異教の儀式と男女が絡んでいるからかもしれない。一応ハッピーエンドだが、主人公の心情的には完全に後味が良いとは言い切れないのも特徴。
「砂漠にて」
エジプト好きな著者の推しをひしひしと感じる話。砂漠の広大無辺さと永遠を主軸に、生と死の観念、そして余命の少ない男女の相互理解と交錯が永遠へと収束する、ひっそりとしたラストが印象深い。
「オリーブの実」
最初はブラックウッドにしてはユーモアのある喜劇的な話かなと思いきや、オリーブの実と木立を味付けに、謎を秘めた若い娘が主人公を誘い、妖しく甘美な絡みで夜の幻想を過ごす。はたして顕現した存在は牧神的なものなのか。男女のいたずらな甘いムードで締めるのは珍しい。
「木の葉を奏でる男」
牧神パンを信奉する不思議な男にまつわる幻想譚。森の描写と、木の葉を奏でる男と雑種犬の寂しい空気と、その最期が胸になんともいえない余韻を残す。
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23:05:54
翻訳ペンギンさんの「翻訳編吟 4」を読了。

「非聖遺物」
まさにタイトル通り。時系列的に後の作品が不思議な幻想譚だったのに対し、こちらはガチガチの怪奇小説でクライマックスが強烈にグロテスク。聖遺物に敬意を示さない不埒者を罰するのが聖なるものを愚弄するような露悪な怪異というのがなかなかピリッとしている。
「騎士パートランド~呪われた古城での一夜」
不気味な古城を訪れた騎士が勇気をもって怪異に対峙し、呪いに囚われた貴婦人を救う民話風の騎士物語。18世紀の女流詩人が書いたという時代性の雰囲気がいい。
「約束」
短くまとまったロマンチックな幽霊譚。オタク的価値観で感想を述べると、かつて将来を誓い合った18歳の美少女の幽霊が迎えに来てくれて一緒に天国行きとか感動の素晴らしさ。翻訳編吟に収録されるモンゴメリの作品は今のところどれも好みに合うものばかり。
「最後のグリフィン」
タイトルから「最後のユニコーン」を思い浮かべたけど、とにかくグリフィンがいいキャラしております。愚かしい村人たちに対するグリフィンの態度と矜持がカッコイイ。そして最後が切ない。けれどカッコイイ。「ものぐさドラゴン」のドラゴンみたいに暢気で長閑な話だったらと思わずにもいられない。
「日没と月の出のあわいに」
タイトルはロマンチックですが内容はぞっとするような怪異譚です。陽が暮れた後の逢魔時というか、その時間帯にそこを歩くなどもってのほかという、夜の荒野にひそむ恐怖が描かれています。はっきり正体がわからないところがいいですね。
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22:39:18
翻訳ペンギンさんの「翻訳編吟 3」を読了。

「スタイヴィングホウの提」
著者はM・R・ジェイムズの友人である聖職者とのことで、丁寧で落ち着いた雰囲気の正統派な怪奇小説。良くも悪くもそれ以上でも以下でもない。
「ハロビー館の水幽霊」
のっけからユーモアのある幽霊退治譚。水が滴る女幽霊の自殺理由がずいぶんアレで、存在理由や話口調もソレな感じ。そんな幽霊の退治方法とオチもわりとあっさりしていて、小気味のいい話。
「強盗の箱」
女の子が箱を開けたら3人の強盗が押し込まれていました。妙に憎めない強盗だけど悪人は悪人なのでしまっちゃいましょうねえー。「宵闇眩燈草紙」のこの場面の言葉がぴったり。『君子危うきに近寄らず。もしくは、見なかったことにする。それはきっと君のためになるだろう』
「クリスマスのひらめき」
とてもとてもいい話! 心温まる優しい話で幸せな気持ちになれる。「クリスマスに誰からも祝ってもらえないなんて可哀想」というのはオタク界隈だと殆どネタ扱いだけど、まじめにそう思う気持ちは尊いものだ。それも、普段いけ好かない人間に憐みを持って行動を起こすのは立派だ。現代日本だと「余計な善意」として捉えられそうなのが悲しい。
「幽霊の転職」
タイトルや設定からユーモア全開の内容。この幽霊、主人公の恋に全然役立ってないどころか邪魔になってるだけなんですが、最終的に結果オーライ。最後のやぶれかぶれのハッピーエンドはまるで私の創作かと思っちゃうくらい強引だけど、とにかくベリーグッドw
「過ぎ去りし王国の姫君」
グリム童話などのお姫様譚を若干シュルレアリスムな哀しさと耽美で色付けしたような話。ラストの描写が妖しいというかちょっとエロティックさを感じた。著者は「郵便局と蛇」の作家ということで作風になんとなく納得。
「アザーウイング」
あらためて読み直してみたけど、意外に消化不良気味のラストだなあと。祖父が結局なんだったのかよくわからないままだし、歳をとった主人公がすっかり夢を忘れているのも、オチも曖昧な感じで。
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13:33:40
駿河屋で注文した幸子のプチアクリルが届いたので、ありすと一緒に。

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殆ど出回ってないのでそれなりのお値段しましたが、さちあり推しとしましては!
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19:31:58
翻訳ペンギンさんの「翻訳編吟 2」を読了。

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「知られざるイタリア人」
神父が話す、異端的事象とするわけにはいかず、しかし奇跡として扱うわけにもいかない奇妙な出来事。
内容そのものは不思議譚としか言いようがないが、マフィンを好む神父の設定がわりといい感じ。
窃盗や詐欺で何度も投獄されて最後は青酸カリで自殺したという著者経歴のほうが印象に残った。

「エリスとエルダーベリー」
どんな不公平な契約でも一度約束した以上はやりぬく損な性格の主人公だが、その信用に値するまじめさを、見る人はちゃんと見てくれている。赤毛のアンの作者によるわりと心温まる民話的な話。
エリスとティモシーという人物名、どちらも男性だったのが意外だった。カミーユに殴られそう。

「二組の眼 運の良い者と悪い者」
『観察力というのは価値ある能力のひとつだ。観察力が欠如すると、様々なことで、生涯その埋め合わせをすることになる』
観察力のある人間とそうでない人間の違いを描いた話だが、能力のない人間に対する文中の責めが酷すぎると思った。特に悪いことをしたわけでもないのに何故そこまで比較されてボロクソに貶されなくてはならないのか。

「金貨のゆくえ」
みんなそろって自業自得の憂き目にあう愉快な民話。最初に嘘をついた行商人がいちばん問題だが、みんな自分が嘘をついた相手についてだけ愚痴をこぼすところが可笑しい。
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プロフィール

皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


「輿水幸子×橘ありす合同誌 カワイイボクのありすさん」メロンブックス様にて販売中。



「ありすと幸子のドリームランド」メロンブックス様にて販売中。



「カワイイボクとファーストキス」とらのあな様にて販売中。



「おぜうの名推論コミックアンソロジー」とらのあな様にて販売中。



「ムングの獣かく語りき」メロンブックス様にて販売中。



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