kirakira
00:22:25
一度いきおいがつくと一気に読み進めてしまえます。まあ全体の四分の一を占めるダンウィッチの怪を飛ばせたのが大きいですが。

■ラパチーニの娘
面白かったです。これは3巻の中で一番の作品かと。
文体は固めですが話の雰囲気を引き立たせているため問題ありません。
なんとも悲しい話です。男三人が誰も悪意を持っていないのがよかったです。娘を実験材料としているラパチーニにしても、世俗の人間などこえた存在として娘を育て上げ、主人公を同族にして素晴らしき閉じた世界を、という感があるので。
死んでしまうのが唯一純粋なベアトリーチェという点が巧いと思います。

■信号手
よくある予知霊現象的な話ですが、ひねりがきいています。
名作クリスマス・キャロルの作者だったとは知りませんでした。

■あとになって
話の内容自体は悪くありませんが……展開が冗長すぎるうえに途中でオチが読めてしまうのは辛い。これはもっと短く纏めてほしかった。

■あれは何だったか?
これ、本当にタイトルどおりの内容です。
完全に投げっぱなし。でも短くてユニークなのでよしとします。

■イムレイの帰還
話としてはまずまずですが、東洋人に対する偏見というか誤解を与えかねないところがあります。そりゃ確かに迷信ぶかい性質が強いのはありますけど。

■アダムとイヴ
文体が独特で最初ちょっと戸惑いました。ジョージ・マクドナルドの「ファンタステス」を読み始めたときと似たような感覚です。
内容的にはちょっといい不思議なお話というか童話みたいな感じですね。

■夢のなかの女
これも予知現象系等の話。雰囲気はよくでていると思います。

■ダンウィッチの怪
ラヴクラフト全集5に収録されているので割愛。

■怪物
短い中に怪奇的な内容がうまく凝縮された逸品。各シーンにユーモアのあるタイトルをつけておきながら品質を損なわないあたりはさすがといえます。
この人の作品は「カルコサの住民」しか読んだことがなかったので、初めてちゃんとした怪奇小説に触れました。

■シートンのおばさん
謎が何も明かされないまま終わりますが、雰囲気だけで読みきらせてしまう出来です。
この人の怪奇小説は基本的にどれも読者に暗示だけしておいて抽象的なまま終わらせるという話が殆どらしいですね。
ちくま文庫の「恋のお守り」がどこか哀しい人間描写の漂う作品ばかりだっただけに、意外といえば意外。

さて次は4巻。フランス編ということで、英米とは違った作風に期待。
ただ明日からまた寒波到来で……寒いと読書する気力が激減するのが難点。
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皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


新刊「永遠のレイサナ」とらのあな様にて委託販売中。


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