kirakira
00:23:50
怪奇小説傑作集4(創元推理文庫)を読了。
作品数が多いので良くも悪くも印象に残った作品だけ感想を。

■ロドリゴあるいは呪縛の塔
マルキ・ド・サドはその有名さにおいて名前だけ知っているのみで、よもや文学小説を書いているとは思いませんでした。
暴君としての信念を揺るがさない王と地獄の怪物たちとの哲学的なやりとりや、ラストの現実における死がうまく描かれてます。

■ギスモンド城の幽霊
登場人物たちが漫画やアニメのようなキャラクター付けされているのが面白かった。
それを除けばなんということのない幽霊譚ですが。

■草叢のダイアモンド
幻想と悲哀の雰囲気で魅せる短い話です。こういう散文詩的なものは好きです。
ただ出だしがだるいので短くなかったら読み辛かったかもしれません。

■死女の恋
文章が非常に読み辛いうえにくどいので、最後まで読むのが殆ど苦行でした。
主人公は死女の誘惑に苦悶していますが読んでるこっちは文章に苦悶するばかり。
内容的には悪くなかったです。

■罪のなかの幸福
これも文章がくどくどしておまけに長いため、ほぼ流し読みさせてもらいました。
殺人を犯しても一切の後悔も良心の呵責も感じず永遠に続く完璧な愛と幸福を体現した二人の存在は、なるほど完全な幸福の一つの形というものを感じさせます。

■最初の舞踏会
ブラック・ユーモアたっぷりのなんともつかみ所のない残酷童話といった内容。
僅か六ページの掌編ですが奇をてらったユニークな味わいがあってよかったです。

澁澤龍彦氏による巻末解説の充実ぶりがすごいの一言。
さあ残すは5巻のみ。ドイツ・ロシアの怪奇小説を堪能したいと思います。
しかしさすがに目疲れが激しい……あと一冊だがんばれ自分。
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皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


新刊「カワイイボクとファーストキス」とらのあな様にて委託販売中。



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