kirakira
00:02:11
怪奇小説傑作集5(創元推理文庫)を読了。

■ロカルノの女乞食
短い話で内容も普通の怪奇もの。古風な雰囲気はよかったです。

■たてごと
4巻収録の「フルートとハープ」とほぼ同じ内容の話。
よくある感じですが、こういうのは嫌いじゃありません。間違いなく幸せな死なのですから。

■蜘蛛
これは見事な怪奇小説。主人公が少しずつ怪異に絡め取られていく様がうまく描写されており、不気味さとどうしようもない絶望感が伝わってきます。
でもラストを読む限り、相打ちにはできたのかなと。

■イグナーツ・デンナー
悪魔を取り扱った民話を少し長めにしたような話です。
中盤にクライマックスがきて、後は原因と結果の消化というところ。

■深夜の幻影
どことなく心理的に暗い雰囲気がつきまとう怪異譚でした。
結びが皮肉というかなんというか。

■犠牲
全体的につかみ所がなく、ラストがよくわからなかったです。
もう少し明示がほしかったなと思います。

■妖女
中国の怪異譚にありそうな話っぽく感じました。
主人公を含めて登場人物がみなちゃらんぽらんなので、怪奇なのに可笑しくも思えたり。

■黒衣の僧
天才の幻覚病が生んだ悲劇というべき内容でした。文学的作品です。
非凡な人間が普通の枠に落ち着いたらこうなってしまうのかとも考えさせられます。

■カリオストロ
途中までは面白かったのですが、後半あっさり片付いてしまったのが物足りなかった。
あとラストが意味深でよくわかりませんでした。
とりあえずカリオストロさん、すごい魔術扱えるくせに荒事はまるでダメというしょぼさに失笑を禁じえません。主人公に魔術でやり返すのかと思ったら、あっけなく村人たちにふんづかまえられて散々な体たらくなのは、ここは笑うところなのかと。
主人公がかなり利己的なのも印象に残りました。

いやはや、怪奇小説傑作集の一気読みはさすがに疲れましたわ。
でも充実感と満足感はあります。久しぶりにがっつり読書したなあという気分です。
kirakira
kirakira
コメント
コメントの投稿










トラックバック
トラックバックURL
→http://kadasu.blog10.fc2.com/tb.php/1390-5cc07541
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
kirakira
kirakira
プロフィール

皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


新刊「永遠のレイサナ」とらのあな様にて委託販売中。


■自作動画
東方MMD短編
東方MMDシリーズもの

メールフォーム

kirakira
kirakira
検索フォーム
kirakira
kirakira
月別アーカイブ
kirakira
kirakira
QRコード
QRコード
kirakira