kirakira
08:21:28
「日本人に贈る聖書ものがたり 諸国民の巻(上・下)」を読了。
これが最終巻。いやあ、長かった……旧約聖書のアブラハムから始まったヤハウェの壮大なドラマの解説がついに完結。感無量ですな。

最終巻の上巻では復活後のイエスと弟子たちの成長、聖霊降臨、原始教会の誕生と発展が描かれてます。
個人的に納得したのはイエスの復活の信憑性についての見解。
リチャード・ニクソン元米国大統領の側近だったチャック・コルソンが自身も関与したウォーターゲート事件を例に挙げて語ったことを述べてます。
『イエスの弟子たちは死の危険性に直面していた。それにもかかわらず、あの無力な十一人の男たちは、最後まで、イエスは肉体的に復活したという証言を曲げることはなかった。もしそれが陰謀だとするなら、殺される前にその中の一人くらいは白状していたはずである。人は真実のためには命を捨てても、嘘のために命を捨てることはない。ウォーターゲート事件の隠蔽工作失敗は、人間の本性を明らかにしている。イエスの弟子たちは、イエスの復活を否定することができなかった。復活のイエスに直接出会ったからである』
もし弟子たちがイエス復活をでっちあげたのなら、全員が命の危険を賭してまで虚偽を続けることはないだろうということ。

下巻はパウロによる異邦人への伝道と、締めとしてあるユダヤ人一家の話を通じてエルサレム陥落から現代のユダヤ人までの迫害と歴史を辿ってます。
取り上げられていたユダヤ人一家の主役アーノルド・フルクテンバウム達は著者の創作なのかなと思ったら、エピローグで2006年の近況が語られていたので実在するらしい。日本でも何度かセミナーを開いたり、好きな日本食は刺身としゃぶしゃぶとか。豚骨ラーメンが大好きで、今の彼には食物規定は関係ないようである。という一文にくすりと笑った。
面白かったのは、ユダヤ民族が滅亡せず現代にまで存続しているのはアブラハム契約が生きているからという点かな。ユダヤ人を祝福する者は祝福され、呪う者は呪われる。スペインやイギリスが黄金期と凋落を迎えたのはユダヤ人を受け入れ、しかし追放したからとか。
ユダヤ人が滅亡するとヤハウェの人類救済計画が頓挫してしまう。つまりヒトラーを含め、ユダヤ人を虐殺しようとした権力者やイスラエルに戦争を仕掛けたエジプトとかはみんな神の計画を崩そうとするサタンの妨害なんだよ!という解釈、結構好きです。
著者が「今しばらくは、サタンの妨害が続くことであろうが、究極的には、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、ヤハウェの懐に収束していくのだ。これが、ヤハウェのシナリオである」と締め括っているのがいいね。

気に入った一文は、「人類がいかに自分勝手に振る舞おうとも、大局的に見ればヤハウェの掌(たなごころ)の中でごねているだけのことなのだ」。
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Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


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