kirakira
2013
05/14
13:08:57
この本を購入。

人間和声 (光文社古典新訳文庫 Aフ 9-2)人間和声 (光文社古典新訳文庫 Aフ 9-2)
(2013/05/14)
ブラックウッド

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いやー、待ち遠しかったですよ!
私の好きな三大作家はロード・ダンセイニ、アルジャナン・ブラックウッド、クラーク・アシュトン・スミスの三人です。
で、ブラックウッドの長編が最後に翻訳されたのはハヤカワ文庫の「王様オウムと野良ネコの大冒険」(1989年)なので、今回の「人間和声」は実に24年ぶりの未訳長編翻訳ということになるわけで。
この作品は訳者の南條竹則さんが「恐怖の黄金時代」というエッセイ本であらすじを紹介されていて、それがまたすごく面白そうだったので読んでみたいなあと思っていたのです。それがまさか南條さんの手により実現するとは……ありがたやありがたや。

とりあえず巻末解説をちょろっと見てみたら、なんと、未訳作品を含めたブラックウッドの長編作すべてを、それなりの行数であらすじ紹介してくれてる! ブラックウッドの未訳長編ってどんな話なんだろうと気になっていただけに、それを全作とりあげてこんな内容の話だということを解説してくれるとはなんとも親切。まさにいたれりつくせり。

また、ブラックウッドの長編における小さくはない欠点にも言及されてます。
どれも分量が多いだけではなく冗長で、特に同じことを何度も何度も繰り帰して読者をうんざりさせる反復癖があり、読んでいる間の気持ちとしては「いわば善意に満ちたじれったい人の長話を聞いているよう」だとか。この点には私も同感です。話を三分の一にまとめたらどれだけすっきりして凝縮されただろうと思います。
しかし訳者はそれを含めた良いところを挙げておられます。

ーーー

ところが、この作家の良いところは、読んでいる間はそんな苦痛を感じても、読み終えたあと心にくっきりと残るものがあり、それはしばしば美しく深いものなのです。『妖精郷の囚れ人』然り。『輝く使者』然り。これはつまり、ブラックウッドが本当に伝えたいことを持っていた「使者」だった証拠で、重要なたよりは、たとえ使者の口上がまだるっこくとも、たよりとしての大切さに変わりはないのです。

ーーー

これにも同感です。

さて、「人間和声」、じっくりと楽しみながら読んでいこうかと。
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プロフィール

皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


新刊「カワイイボクとファーストキス」とらのあな様にて委託販売中。



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