kirakira
2014
10/21
19:27:49
この本を購入。

大阪ラビリンス (新潮文庫)大阪ラビリンス (新潮文庫)
(2014/08/28)
有栖川 有栖

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大阪に所縁のある作家による大阪を舞台にした作品を集めたアンソロジー。
都市小説、都市文学としての大阪小説をテーマに、大阪市に限定して編纂されています。
選りすぐった短編を収録しているだけあってどれも面白かったです。

一番気に入ったのは織田作之助「大阪の女」。船場の因襲を破ろうとする娘の駆け落ちを最後には応援して晴れ晴れした気持ちになる母親の心がすごく情感たっぷりに描かれていて、胸に訴えてくるものがある心地よいラストが秀逸。巻末解説によると三部作の最後にあたる話で、前日譚二作では母親とそのまた母親の物語が語られているそうですが、編者がコメントしているとおり、「大阪の女」だけで非常に密度が濃いです。
あとは小松左京「大阪の穴」もわりとよかった。夢か現か不思議な話ですが、アンブローズ・ビアスの名前をこんなところで目にすることになるとはw
堀晃「梅田地下オデッセイ」は梅田地下街を閉鎖空間サバイバルの舞台としてSF展開を持ち込むという発想は面白いのですが、内容は個人的に少々期待はずれでした。ただ、この作品が書かれたのが三十数年も前というのには感心させられます。
芦辺拓「天幕と銀幕の見える場所」は結末に驚かされました。くぁ、そうきたか!と思わず唸るくらい。
柴崎友香「火花1/火花2」は大阪人の少女と友人たちの何気ない日常の一幕を描いた話でわりと雰囲気が好き。全編収録された『ビリジアン』に興味が湧いた。
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皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


新刊「永遠のレイサナ」とらのあな様にて委託販売中。


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