kirakira
17:50:42
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夫婦善哉 正続 他十二篇 (岩波文庫)夫婦善哉 正続 他十二篇 (岩波文庫)
(2013/07/18)
織田 作之助

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とりあえず表題作とその続編だけ読みました。
この語りと文体が作品の雰囲気を非常に味わい深くしているなあと思った。
続編は生前未発表のうえに作者の死後60年も経った2007年に発見されたというから驚き。
でも続編のほうは主役夫婦が大阪から離れてしまったのが残念。柳吉の娘が長年の末にようやく蝶子を認めるラストはよかったけど。


で、森繁久弥主演の映画もDVD借りて観賞。

夫婦善哉 [DVD]夫婦善哉 [DVD]
(2005/02/25)
森繁久弥、淡島千景 他

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ジャケットはカラーですが映像は白黒です。
おおむね原作どおりだけど尺の都合で商売は剃刀屋と果物屋がカットされていて、関東煮屋とサロン蝶柳のみ。
そのため柳吉の散在放蕩は控えめで、かわりに勘当されたボンボン具合が強調されています。
原作で結構重かった、病症の柳吉の我侭で蝶子が母親の死に目に会えなかった展開はカットされていて、療養中の柳吉のもとに蝶子から母親が亡くなったことを告げる手紙が送られるシーンに変更されており、こちらは死に目に会えて葬式もしっかりすませられた模様。
原作では淡々と綴られた場面や人間模様などが役者の演技で人間味溢れたものになってるのは映像ならでは。
さすがにヒロインを太らせるわけにはいかなかったのか、後半で蝶子が肥えている設定はありません。なので原作ラストでいい味出していた座布団が尻に隠れるという誇張表現もなし。
個人的には柳吉の喋りの「どもり」がないのは物足りなかった。森繁久弥の口調イントネーション自体はよかったけど。
でもまあ文章だけではわからない当時の街並みと雰囲気を味わえたので満足です。

ところでオリジナル続編映画「新夫婦善哉」というのも製作されたようですが、さすがに原作にない続編を観る気はありません。しかしまさか数十年後に原作者による本物の続編が発見されるとは思わなかっただろうなあ。
オダサク生誕百年記念の昨年2013年に夫婦善哉が全4回でテレビドラマ化されたそうで、そっちはちょっと気になるところ。
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皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


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