kirakira
17:51:13
アイザック・アシモフ『ゴールド―黄金―』を購入。

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アシモフ晩年の短編+エッセイ集。
ぶっちゃけこの本に関しては小説よりもエッセイのほうが圧倒的に面白かったです。
晩年のアシモフの見方や過去作に対するコメントがわかって楽しいです。

サイエンス・フィクションについての項目で印象に残ったもの。
「来るべき黄金時代」
無責任艦長タイラーの作者が「思い出は美化される。一部の例外を除いて昔の作品よりも今の作品のほうが質が高い。若い人は安心して今の作品を読めばいい」とツイッターでつぶやいていましたが、それとだいたい同じことをアシモフも述べてました。
「SFにおけるシリーズもの」
シリーズものに特有の作者はもうやめたいけど読者の要望と出版社の圧力によって書き続けなくてはならない話題で、これはSFに限らず、かつ今のほうがさらに顕著になっていると思われます。ジャンプを筆頭に少年漫画とか特に。
「SFと宗教」
アシモフの宗教観がわかっただけでも価値がありました。少なくとも宗教を揶揄する意思はまったくないということがわかったので。

そしてSF小説作法の項目はどれも興味深く面白く、いちいち挙げていくときりがないので、特に印象的な箇所だけ抜粋します。

『スタイルに関するかぎり、わたしは実にだらしない。だがそれは気にはならない。スタイルに気を配って服やら何やらを選ぶためには、思考や学習や意思決定といったものに費やす時間をかなりそちらに振り向けなくてはならないだろう。わたしはそういったことで執筆の時間を減らしたくないのだ。あなたならどちらがいいと思うだろうか。多作な作家のアシモフか、それとも流行のファッションに遅れを取らないアシモフか。言っておくが、両方というわけにはいかないのだ』

『わたしが書評というものを、そして書評家という職業を嫌っているという事実は、秘密でもなんでもない。これは純粋に感情的な反応だ。というのも、誰もが思いつく理由から、わたしは自分の作品をけなされるのが大嫌いなのだ。
〔……〕
それはわたしが書評と書評家を、本気で嫌っているわけではないからだ。書評嫌いというのは感情的な反応で、自分でもそれが感情的だとわかっているので、少し割引いて考えることにしている。わたしは理性的な人間だ。考えるのが好きだし、感情と理性のあいだに対立が生じた場合には、つねに理性に勝ってもらいたいと思う』
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皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。
永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。レイサナの道を歩む。キャラ単体では早苗さんが好き。



新刊「永遠のレイサナ」とらのあな様にて委託販売中。


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