kirakira
19:34:23
武部好伸『ぜんぶ大阪の映画やねん』を購入。

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1冊まるごと大阪の映画を紹介する本であると同時に、それを介して大阪の街や人情、風土を語るエッセイでもあります。
大阪の映画だけを集めた本がないなら自分が書いてしまえという思いで著されただけあって、全編通して大阪愛にあふれた内容なのが素晴らしい。この著者は本当に大阪が好きなんだなあというのが伝わってきて、読んでいるこちらも嬉しくなってきます。まえに読んだ『大阪ことば学』とおなじく東京への対抗意識が色濃く出ているのも大阪贔屓の私にはほほえましい限り。

紹介されている大阪の映画は37本で、著者の嗜好に偏っていますが、どれも大阪の味が出ている内容だと思います。私が見たのは「夫婦善哉」「わが町」「ミナミの帝王」だけですね。「大阪物語」「ビリケン」は興味あるので機会があれば見てみようかと。
『逆襲のゴジラ』の紹介では、これまで(本の発行日は2000年)のゴジラシリーズで大阪が怪獣に何回襲われたか挙げていて、バルゴンの冷凍光線で凍てついた大阪城の天守閣をガメラが溶かしてくれたのでガメラは大阪市民の味方だと愛着を持ったと述べているのもいい。
井原西鶴『好色一代男』は主人公が最後に女だけが住む女護島へ船出するという幻想小説みたいな結末とは知らなかった。
ぜんざい屋「夫婦善哉」の初代お多福人形を求めて富山の百河豚美術館わ来訪したエッセイはうらやましい。私もお金に余裕があったら行って実物を拝みたい。
『日本映画劇史』の記述に、日本で一番初めにシネトマグラフが使用されたのは大阪心斎橋だそうで、これが本当なら日本を撮った最初の映像の可能性もあるとのこと。なお活動写真の説明者である活動弁士の本邦第一号は大阪人だそうです。
最後に紹介する映画は「わが町」と決めていたのは嬉しいですなあ。「夫婦善哉」と「わが町」は織田作之助原作映画の代表ですしね。「還ってきた男」にも触れているのがグッド。

とにかく楽しい1冊でした。
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皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。
永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。レイサナの道を歩む。キャラ単体では早苗さんが好き。



新刊「永遠のレイサナ」とらのあな様にて委託販売中。


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