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kirakira
2018
06/30
22:56:07
ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』を購入。

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読了したので簡易感想。

「特別急行がおくれた日」
オチがちょっとした怪奇小説風味。いろいろな解釈ができそう。
「河を下る旅」
最初から最後まで完璧な幻想小説でSF要素はなし。幻想小説としての雰囲気は実に良い。
「エミリーと不滅の詩人たち」
なるほどうまいこと考えたなというオチ。しかし詩人がもはや需要のない世界は哀しい。
「神風」
日本の特攻や人間魚雷は本当に愚かだ。主人公の最後の行動とセリフは静謐な哀しさと清々しさを感じる。
「たんぽぽ娘」
作者の代表作だけあって見事。読み終えた後に妻の視点で考えると味わい深い。
「荒寥の地より」
いい話なんだけど、つまり未来には人の触れ合いの温かさが欠如した世界が待っているのかと思うとつらい。
「主従問題」
特にディストピアというわけでもなく、みんなよければそれでよし。のほほんとした真実。
「第一次火星ミッション」
オーソドックスなSFという感じ。同作者の「魔法の窓」もそうだが、現実を選んで幻想が消えるのはなんとも。
「失われし時のかたみ」
ろくな人生じゃなかったことをあの世に行く前に思い知らされるあわれさよ。
「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」
好みのタイトルなのに内容はなんてことないエイリアン侵略もの。オチもまあそんなもの。
「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」
そうきたか、とにやにやするオチ。めでたしめでたしでいいと思う。
「スターファインダー」
長編が気になるものの邦訳はされていない模様。
「ジャンヌの弓」
声の二者がはるかに上手だったし犠牲になるのは自分たちだけなのも誠実である。主人公の男が何の役にも立ってない。
ヒロイン最後に成熟した大人にならんでもええやん! 18歳なら十分やん!

これで邦訳刊行されたヤングの短編集は全部読みましたが、ロマンチスムに溢れた作品と謳われるわりに私の好みに合うものは多くなかったなあという感じ。もっと少女愛が成就するようなのはないですかね。
巻末解説で編者が「ヤングの長編は少女愛が前面に押し出されて行き過ぎている。ヤングの長編について断言できるのはすべて壊れていることだ」とか述べていたけど、行き過ぎた少女愛が大好物の私からすればお前の感想はどうでもいいよとしか思えない。
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Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


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