FC2ブログ
kirakira
22:39:18
翻訳ペンギンさんの「翻訳編吟 3」を読了。

「スタイヴィングホウの提」
著者はM・R・ジェイムズの友人である聖職者とのことで、丁寧で落ち着いた雰囲気の正統派な怪奇小説。良くも悪くもそれ以上でも以下でもない。
「ハロビー館の水幽霊」
のっけからユーモアのある幽霊退治譚。水が滴る女幽霊の自殺理由がずいぶんアレで、存在理由や話口調もソレな感じ。そんな幽霊の退治方法とオチもわりとあっさりしていて、小気味のいい話。
「強盗の箱」
女の子が箱を開けたら3人の強盗が押し込まれていました。妙に憎めない強盗だけど悪人は悪人なのでしまっちゃいましょうねえー。「宵闇眩燈草紙」のこの場面の言葉がぴったり。『君子危うきに近寄らず。もしくは、見なかったことにする。それはきっと君のためになるだろう』
「クリスマスのひらめき」
とてもとてもいい話! 心温まる優しい話で幸せな気持ちになれる。「クリスマスに誰からも祝ってもらえないなんて可哀想」というのはオタク界隈だと殆どネタ扱いだけど、まじめにそう思う気持ちは尊いものだ。それも、普段いけ好かない人間に憐みを持って行動を起こすのは立派だ。現代日本だと「余計な善意」として捉えられそうなのが悲しい。
「幽霊の転職」
タイトルや設定からユーモア全開の内容。この幽霊、主人公の恋に全然役立ってないどころか邪魔になってるだけなんですが、最終的に結果オーライ。最後のやぶれかぶれのハッピーエンドはまるで私の創作かと思っちゃうくらい強引だけど、とにかくベリーグッドw
「過ぎ去りし王国の姫君」
グリム童話などのお姫様譚を若干シュルレアリスムな哀しさと耽美で色付けしたような話。ラストの描写が妖しいというかちょっとエロティックさを感じた。著者は「郵便局と蛇」の作家ということで作風になんとなく納得。
「アザーウイング」
あらためて読み直してみたけど、意外に消化不良気味のラストだなあと。祖父が結局なんだったのかよくわからないままだし、歳をとった主人公がすっかり夢を忘れているのも、オチも曖昧な感じで。
kirakira
kirakira
コメント
コメントの投稿










トラックバック
トラックバックURL
→http://kadasu.blog10.fc2.com/tb.php/3266-9f329e4f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
kirakira
kirakira
プロフィール

皇帝栄ちゃん

Author:皇帝栄ちゃん

クトゥルー神話、ロード・ダンセイニやアルジャナン・ブラックウッドの小説、一昔前の海外怪奇幻想小説、織田作之助、アシジの聖フランシスコなどが好きな這いまわる偽善者。永遠属性持ち。ハッピーエンド至上主義。

東方は早苗さん好きで、霊夢と早苗のカップリングがお気に入り。アイマスは橘ありす好きで、ありすと幸子のカプがお気に入り。


「輿水幸子×橘ありす合同誌 カワイイボクのありすさん」メロンブックス様にて販売中。



「ありすと幸子のドリームランド」メロンブックス様にて販売中。



「カワイイボクとファーストキス」とらのあな様にて販売中。



「おぜうの名推論コミックアンソロジー」とらのあな様にて販売中。



「ムングの獣かく語りき」メロンブックス様にて販売中。



メールフォーム

kirakira
kirakira
検索フォーム
kirakira
kirakira
月別アーカイブ
kirakira
kirakira
QRコード
QRコード
kirakira